大白森の周囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 15:01 UTC 版)
大白森山頂を過ぎて南八幡平縦走コースを進むと、標高1025mの場所に大白森避難小屋がある。木造2階建てで、1階部分はストーブが設置されたコンクリート床になっており、2階部分に5人程度が就寝できるスペースがある。縦走路上の大白森避難小屋の看板がある場所は道路が十字路状になっており、下りの細い道の方を進むと1分程度で水場につく。沢の水自身は細いが、沢を少し登ると水が湧いている場所につく。 この大白森の東北東5.4kmには同名の大白森(1,269m・雫石町)があるが、登山道はない。この山も山頂部が平坦な高層湿原になっていて、別名葛根田大白森、南部大白森とも言われている。 大白森避難小屋の東には姫潟がある。幅100mで長さ300mの瓜実顔のような優美な瑠璃色の水面である。この沼には高山の秘境のためか魚が居なかったが、伊藤金兵衛はフナの稚魚を15km離れた先達から背負ってきて、放流を15年続けた。途中で何度も水を取り替えたり、稚魚が死んだりして苦労をしたという。その後、伊藤金兵衛は1日に15cm程度のフナを30匹ぐらい釣ったという。姫潟に至るにはヤブをかき分けて進む必要がある。
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