多項式表現とは? わかりやすく解説

多項式表現

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 05:38 UTC 版)

離散フーリエ変換 (一般)」の記事における「多項式表現」の解説

n個組 ( v 0 , … , v n − 1 ) {\displaystyle (v_{0},\ldots ,v_{n-1})} を n − 1 {\displaystyle n-1} 次の多項式 p v ( x ) = v 0 + v 1 x + v 2 x 2 + ⋯ + v n − 1 x n − 1 {\displaystyle p_{v}(x)=v_{0}+v_{1}x+v_{2}x^{2}+\cdots +v_{n-1}x^{n-1}} と見做す便利なことがある離散フーリエ変換定義式(2)の和を書き下すと、 f k = v 0 + v 1 α k + v 2 α 2 k + ⋯ + v n − 1 α ( n − 1 ) k {\displaystyle f_{k}=v_{0}+v_{1}\alpha ^{k}+v_{2}\alpha ^{2k}+\cdots +v_{n-1}\alpha ^{(n-1)k}} となる。つまり、 f k {\displaystyle f_{k}} は多項式 p v ( x ) {\displaystyle p_{v}(x)} の x = α k {\displaystyle x=\alpha ^{k}} における値であり、 f k = p v ( α k ) {\displaystyle f_{k}=p_{v}(\alpha ^{k})} と書ける。したがって離散フーリエ変換は、多項式の係数を値に変換するもの考えることができる。係数時間領域で、値は周波数領域にある。もちろん、多項式の値は、単位元の n {\displaystyle n} 乗根( α {\displaystyle \alpha } とその2乗、3乗、4乗、...)において評価することが重要である。 同様に逆離フーリエ変換の式(3)書き下すv j = 1 n ( f 0 + f 1 α − j + f 2 α − 2 j + ⋯ + f n − 1 α − ( n − 1 ) j ) ( 5 ) {\displaystyle v_{j}={\frac {1}{n}}(f_{0}+f_{1}\alpha ^{-j}+f_{2}\alpha ^{-2j}+\cdots +f_{n-1}\alpha ^{-(n-1)j})\qquad (5)} である。多項式p f ( x ) = f 0 + f 1 x + f 2 x 2 + ⋯ + f n − 1 x n − 1 {\displaystyle p_{f}(x)=f_{0}+f_{1}x+f_{2}x^{2}+\cdots +f_{n-1}x^{n-1}} とすればv j = 1 n p f ( α − j ) {\displaystyle v_{j}={\frac {1}{n}}p_{f}(\alpha ^{-j})} が成り立つ。 以上をまとめると、以下のようになる。 もし、多項式 p ( x ) {\displaystyle p(x)} の値が多項式 q ( x ) {\displaystyle q(x)} の係数であるならば、(定数倍と順番入れ替え除けば) q ( x ) {\displaystyle q(x)} の値は p ( x ) {\displaystyle p(x)} の係数等しい。

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多項式表現

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 05:35 UTC 版)

多重集合」の記事における「多項式表現」の解説

集合 {x} を単項式 x で表すと、その冪集合 {{}, {x}} は二項式 1 + x で表すことができる。集合 {x, y} を単項式 xy に対応させればその冪集合 {{}, {x}, {y}, {x, y}} は多項式 (1 + x)(1 + y) = 1 + x + y + xy対応する同様に多重集合 {x, x} を単項式 x2 に対応させれば、その冪多重集合部分多重集合全体の成す多重集合){{}, {x}, {x}, {x, x}} は多項式 (1 + x)2 = 1 + 2x + x2 に対応する単項式 xn表される多重集合の冪多重集合が ( 1 + x ) n = ∑ k = 0 n ( n k ) x k {\displaystyle (1+x)^{n}=\sum _{k=0}^{n}{n \choose k}x^{k}} で表されることは、二項係数 (nk) が n-元集合から選んだ k-元の組合せ総数数え上げることになる理由説明するのである集合 {x} に元をとる有限多重集合全体の成す無限集合 {{}, {x}, {x, x}, {x, x, x}, …} は形式冪級数 S = 1 + x + x2 + x3 + ⋯ (= 1 + xS) で表され形式解 S = (1 − x)−1 に多重集合集合としての意味を与えることができるが、中間表現である 1 − x は多重集合集合として意味を成さない同様に単項式 xy表される集合に値を持つ有限多重集合全体の成す無限集合は ( 1 − x ) − 1 ( 1 − y ) − 1 = 1 + ( x + y ) + ( x 2 + x y + y 2 ) + ⋯ {\displaystyle (1-x)^{-1}(1-y)^{-1}=1+(x+y)+(x^{2}+xy+y^{2})+\dotsb } で表され単項式 x2 で表される多重集合から元をとって作られる有限多重集合全体の成す無限多重集合x = y なる特別の場合として (1 − x)−2 = 1 + 2x + 3x2 + ⋯ で表される。さらに進めて単項式 xn対応する多重集合に値をとる有限多重集合全体の成す無限多重集合は ( 1 − x ) − n = ∑ k = 0 ∞ ( − n k ) ( − x ) k {\displaystyle (1-x)^{-n}=\sum _{k=0}^{\infty }{-n \choose k}(-x)^{k}} である。これを「多重集合濃度が負の集合」と形式的に説明することができる。負の二項係数 (−nk) は n-元集合から元をとって得られる k-元多重集合総数数えるものである

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