外堀復元計画と断念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:59 UTC 版)
南側と西側の外堀の一部は、大正から昭和にかけて埋め立てられて民有地となったが、松本市はこの外堀の復元をめざし、用地買収を進めている。2012年にはこの旧外堀該当地0.9ha(住宅・店舗80棟)のうち、土地権利者の同意を得た0.7ha(約60棟分)について、文化庁に国の史跡への追加指定を申請した。2013年3月に当該部分が「史跡松本城」に追加指定され、史跡指定面積は従前の8.4haが9.1haとなった。 旧外堀については2014年3月、2015年3月にも史跡の追加指定が行われ、指定面積は9.27haとなっている。 しかし、土壌汚染調査で基準値を超える鉛が検出されたことから、松本市は外堀の復元を断念して芝生の広場として整備する方針に変更すると、2018年7月10日に発表した。 2021年6月、松本市は2019年4月の「土壌汚染対策法および関連する省令」の改正により、自然由来の鉛を含む土壌処分費用に関する課題に目途が立ったことから、外堀を水堀として整備する検討を開始と発表した。
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