増殖くるみ(1巻 #2 増殖)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 07:18 UTC 版)
「ぬるめた」の記事における「増殖くるみ(1巻 #2 増殖)」の解説
ボタンを押すことで、くるみが増殖し、超個体を形成する。増殖の特徴として、個体ごとのくるみの人間的な意識(「個体意識」)が、全体のくるみ("〈我々〉")の全体的な意識(「主体意識」)として相互共有されていることが挙げられている。また、その特殊な相互共有(「集団的意識」)を用い、百人のくるみがダンスを考えだした。増殖したくるみの頭部のアホ毛を引き抜くことで、個体を消去することができる。消去すると実体が輝くもやのように変位(フェードアウト)し消える。増殖したくるみ個体(〈わたし〉)を消去しても、その個体ごとの記憶は最後に残ったくるみに複製保存される。複製保存された後、記憶の再構成を行うが、記憶量が多い場合頭痛が起こる。くるみは集合体での存在から個での存在への移行によって泣き出すほどの精神的な不安を抱いた。
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