塔 (短歌結社)とは? わかりやすく解説

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塔 (短歌結社)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 14:06 UTC 版)

(とう)は、短歌結社、及び一般社団法人塔短歌会が発行する月刊の短歌結社誌。1954年創刊。アララギ系の歌誌の一つ。会員数約1100名。

塔短歌会

現在の主宰吉川宏志選者吉川宏志永田和宏花山多佳子栗木京子真中朋久三井修、山下洋、前田康子永田淳、小林信也、山下泉、なみの亜子梶原さい子岡部史、村上和子[1]

会員は選歌欄に毎月10首以内を投稿する。選歌欄は月集(選者2名が担当)、作品1(3欄)、作品2(7欄)、若葉集の12欄。各選歌欄は選者を固定せず、特別作品欄[2]も併せて13欄を吉川宏志以外の14人の選者が輪番で対応する方式をとっている[3]。以前は選者固定式だったが1999年4月号から輪番制に移行した。

なお、若葉集は入会1年までの会員が属する欄であり、1年を経過すると自動的に作品2に移行する。作品1の3欄、作品2の7欄はその都度振り分けており、会員が3組、7組に分かれているわけではない。

月集以外の選歌欄への投稿のうち各選者から「優れた一連」と評価された作品の作者の中からさらに10名を選抜して掲載する「新樹集」、すべての投稿歌から秀歌20首を選抜して掲載する「百葉集」の2欄があり、これらの選歌は吉川宏志が行う。

2009年までは結社内の賞を設置せず毎年12月号に掲載する「作品特集」(20首連作を募集)をもって年間のイベントとしていた。2010年より結社として塔短歌会賞(すべての会員が対象)・塔新人賞(作品2および若葉集欄の会員が対象)を新設し、1年に1回作品(未発表の30首連作)募集をかけることになった。

比較的若手の歌人が多いことでも知られており、1年おきに「十代・二十代歌人特集」が組まれている。

結社の歩み・略歴

  • 1954年4月 - 「関西アララギ」の編集者だった高安国世が創刊。
  • 1984年7月 - 高安国世死去。以後、主宰は永田和宏が務める(2014年まで)。
  • 1996年4月 - ホームページ開設(短歌結社で初)。
  • 1997年9月 - 創刊500号記念号
  • 2004年4月 - 創刊50周年記念号
  • 2004年8月 - 創刊50周年記念大会。創刊1、2年度の復刻版を刊行。
  • 2005年1月 - 創刊600号記念号
  • 2005年 - 4月号から「若葉集」開始。
  • 2009年3月 - 創刊650号記念号
  • 2009年4月 - 創刊55周年記念号
  • 2010年8月 - 永田和宏と共に、結社の中心的存在であった選者・河野裕子が死去。
  • 2011年 - 第一回の「塔短歌会賞」、「塔新人賞」を発表。
  • 2013年5月 - 高安国世生誕百年記念号(創刊700号)
  • 2014年4月 - 創刊60周年記念号
  • 2014年7月 - 創刊60周年記念事業として『塔事典』を刊行。
  • 2014年8月 - 創刊60周年記念大会。主宰が永田和宏から吉川宏志へ交替することを発表。
  • 2015年1月 - 吉川宏志・主宰の新体制に移行。
  • 2017年4月 - 一般社団法人となる。
  • 2019年4月 - 創刊65周年記念号

物故選者

出身者

注記

  1. ^ 塔短歌会について”. 2025年4月30日閲覧。
  2. ^ 15首以上の連作の投稿欄。
  3. ^ 厳密には月集の選歌を永田和宏花山多佳子栗木京子真中朋久、小林幸子、三井修の6名が、それ以外の欄の選歌は14名全員が担当する。
  4. ^ 『やさしい鮫日記:松村正直の短歌と生活』(2023年9月23日閲覧)

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