地質学・地理学的分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 05:07 UTC 版)
「マカイロドゥス族」の記事における「地質学・地理学的分布」の解説
最初期のマカイロドゥス族はトルコの中期更新世後期の地層から産出したミオマカイロドゥス(英語版)である。後期中新世から前期更新世にかけてのアフリカの地層からもマカイロドゥス族の種が発見されている。具体的な産地はLothagam(en)、Sahabi、Langebaanweg(en)が挙げられる。マカイロドゥス族はヴァーレシアン(en)の頃に東へ分布を移動し、約1000万年前にアジアに進入、東寺における主要な捕食動物の1つとなった。 マカイロドゥス族には北アメリカとユーラシアで発見されている種との類似点が複数あり、ユーラシアから後期中新世以前(前期ヘンフィリアン(en)の終わり頃)に移動していたことが支持されている。ヨーロッパ・アフリカ・アジアの種 Machairodus aphanistus と南北アメリカの種 Machairodus catocopisはかつてごく近縁だと考えられており、捕食動物の移動があったこと、および剣歯虎がユーラシアから北アメリカに分布を拡大したことを示唆していた。これは北アメリカとユーラシアの種の進化的類似性と当時における2つの大陸の間の種の移動に繋がりを持たせることとなった。しかし、ホモテリウム族がマカイロドゥス族の子孫ではないことと、マカイロドゥス族の複数の種がニムラヴィデス・カタコプシス(英語版)やホモテリウムおよびアンフィマカイロドゥス(英語版)といったホモテリウム族であると判明したことにより、上記の見解は論駁された。
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