地質学としての土壌観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 06:34 UTC 版)
野外の土壌研究は19世紀中葉まで農業地質学とよばれ、ドイツの地質学者による土壌研究が主であった。ハウスマン(Johann Friedrich Ludwig Hausmann)は、土壌の材料である岩石の岩石学的組成と風化の程度で土壌を分類した(1823年)。ファロウは土壌の区分を残積土と運積土で行い、地質学的土壌分類を体系づけた(1862)。また土壌地質学は、土壌とその材料である岩石の化学組成を分析・比較し各元素の風化による増減の調査を行ったり、植物が土壌から吸収している成分について調べたりし、土壌の生成に重要となる風化作用の解明に役立てた。これらドイツ農業地質学は日本にも影響を与えており、1882年ドイツよりマックス・フェスカ(Max Fesca)が来日し、国の事業としてはじめての土壌調査が行われた。
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