地球との相対速度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/15 15:18 UTC 版)
「(343158) 2009 HC82」の記事における「地球との相対速度」の解説
2009 HC82は、2013年現在発見されている、地球から0.5AU以内に接近する天体の中で、最も地球に対する相対速度が大きな天体である。2009 HC82は、小惑星で唯一の、地球に対する相対速度が70km/s以上になる天体である。1900年から2200年までの期間で最も大きな値は、1956年8月10日の最接近時の値で、最速で81.05km/sと推定されている。また、小惑星のみで相対速度の順をとると、実に38位までが2009 HC82の値であり、2009 HC82以外の小惑星が初めて来るのは2007 VA85の63.27km/sである。これほどまでに速いのは、2009 HC82が逆行小惑星であることと同時に、地球近傍を頻繁に通過する天体であることが大きい。 2009 HC82は近いうちに衝突のリスクはないと考えられているが、仮に最速の速度で衝突していた場合、その衝突エネルギーは10.8テラトン (4.5×1022J) に達する。これは史上最大の水素爆弾のツァーリ・ボンバの21万倍、恐竜の絶滅の直接的な原因となったチクシュルーブ・クレーターを形成した隕石衝突の0.6%に相当するエネルギーである。
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