地方史としての価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 21:00 UTC 版)
『加沢記』は、戦国時代から江戸時代初期の真田氏に関連する事項を集めている。中心となるのは軍記で、真田氏とその家臣、さらに合戦などで関わりのあった諸豪族のルーツなどの解説もある。これに付随して信濃国北部から上野国北西部、すなわち現在の長野県上田市、群馬県吾妻郡・利根郡・沼田市などの寺社史や地誌を豊富に記録しており、「地域史研究上重要」「利根・吾妻地方の戦国時代の様相を見るには不可欠」とされる。 上野国吾妻地方(群馬県吾妻郡)のうち、吾妻渓谷以東の東吾妻地方(主に、現在の中之条町や東吾妻町、高山村)については、奈良時代以前から史料による言及があり、様々な情報がある。これに対して吾妻渓谷よりも奥部の西吾妻地方(長野原町や嬬恋村、草津町)は江戸時代以前の歴史的史料がほぼ皆無で、『加沢記』が最古の情報源である。
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