地上観測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 01:06 UTC 版)
大日本帝国陸軍の場合、砲弾の地上観測は観測小隊および観測班が行い、砲兵情報班の協力を求めることがある。 観測のためには観測所を設けて、双眼鏡・6m観測鏡・砲隊鏡および地上標定機その他の観測具を使用して、できる限り正確な観測を行う。2箇所以上の観測所から同時に観測を行い、交会法(三角測量)によって求めれば射弾の位置をさらに精密に測定できる。 観測所は敵の「眼」および敵弾から遮蔽し、できるだけ高所であることが有利であるとされる。それゆえ、砲列線から遠隔して行う場合が多い。観測梯で高度を稼ぐこともある。 第二次世界大戦頃からは、最前線まで前進して地上観測を行うための装甲車を配備した国もある。大日本帝国陸軍でも、主に戦車師団の機動砲兵連隊用に、一〇〇式観測挺進車などを開発している。
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