土壌中の重金属類の分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 16:53 UTC 版)
土壌汚染を評価するにあたり、そのバックグラウンド値である自然環境下における重金属類の表層土壌中での垂直濃度分布の把握が重要である。これは土壌の種類(土壌区分)により重金属類の垂直方向の濃度分布が大きく異なることによる。 このような土壌中の自然状態での濃度分布データは、日本国内において、統一された基準によって整備はされていなかった。このため環境省では2005年と2006年に、全国の表層土壌中の重金属類の分布調査を社団法人土壌環境センターに委託し、その成果の取りまとめを行っている。この調査対象は表層のいわゆる土壌のみであり、地層の重金属類は一部(全国で10箇所程度)であることと、埋め立て地の土についても一部に限られていることに留意が必要である。 「日本の地球化学図(産業技術総合研究所)」という文献もあるが、この研究の調査対象は、地質時代の河川堆積物であり、加えて一部に現河床の底質を含むことから、土壌の自然環境下におけるバックグラウンド値として扱うには、若干問題があった。
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