国章とモットー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 03:26 UTC 版)
「Dieu et mon droit」の記事における「国章とモットー」の解説
15世紀にヘンリー5世はイングランド王国の王室紋章のモットーにDieu et mon droitを採用し、その後のイングランド王国および後にイギリス(スコットランドを除く)のモットーとして一般的に用いられている。一方で、王室紋章は君主固有のモットーを掲げている場合もあった。例えば、エリザベス1世とアン女王はSemper Eadem、ジェームズ1世はBeati Pacificiをモットーに掲げていた。 イングランド王国の王室紋章にイギリス英語ではなくフランス語を用いることは珍しいことではなく、ノルマン・フランス語はノルマンディーの征服王とプランタジネット朝の支配に従う英国王室朝廷と支配階級が使う主要な言語だった。王室紋章の記録には古フランス語の他のモットーも残っている。例えば、ガーター勲章のモットーはHoni soit qui mal y pense(英語版)で紋章の盾の背後に標記されている。現代フランス語のスペルではhoniはhonniに変わっているが、モットーの標記は変わっていない。 イギリスの国章にはモットーDieu et mon droitが盾の下の帯に大文字で掲載されている。ただし、この紋章・モットーはイギリスの中でもスコットランドでは異なる。スコットランドでのイギリスの国章のモットーはIn my defens God me defend(英語版)であり、紋章の盾・帯も異なる。
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