回顧3 ― 第一回シケリア旅行とディオン
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「第七書簡」の記事における「回顧3 ― 第一回シケリア旅行とディオン」の解説
そうした思いを抱えつつ、(40歳頃)第一回目のイタリア・シケリア旅行(紀元前388年-紀元前387年)へ行った。しかし、イタリア風・シュラクサイ風料理の盛りだくさんを日に2回食べ、夜は決して1人で寝ない(常に性的パートナーと共に寝る)といった類の彼らの暮らしぶりを見て、落胆した。こうした習俗からは、思慮深い、節度を持った、徳を備えた人物は(すなわち哲人王は)決して生まれ得ないから。 そうした中、青年ディオンと交際するようになり、彼に自分の思想・哲学を教え、実行せよと勧めた。それが図らずも、一連のシュラクサイにおける事件の発端となった。 哲学に馴致されたディオンは、他のイタリア人・シケリア人とは違った生き方を願うようになり、周囲にも警戒されるようになっていった。
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