回顧1 ― 三十人政権に対する期待と失望
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「第七書簡」の記事における「回顧1 ― 三十人政権に対する期待と失望」の解説
自分も若かった頃、やがては国家の公共活動へ向かおうと熱意を持った若者だった。当時の国家体制は非難の的だったが、やがて体制変革が起き、三十人政権が成立した(紀元前404年)。そこには自分の親類(すなわち、叔父であるカルミデスと、母の従兄弟クリティアス)も関わっており、若かった自分は興奮し、期待を抱いた。 ところが、短期間のうちにその幻想は砕けた。特に、彼らが自分の慕うソクラテスを、死刑のための強制連行へと差し向けようとしたことに失望した。他にも似たような事件を目の当たりにして、自分は身を引いた。
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