四条隆顕とは? わかりやすく解説

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四条隆顕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/10 07:53 UTC 版)

 
四条 隆顕
時代 鎌倉時代中期-後期
生誕 寛元元年(1243年
死没 建治3年(1277年)以降
改名 隆顕→顕空(法名)
別名 善勝寺大納言、(号)四条、大宮
官位 正二位権大納言
主君 後深草天皇亀山天皇後宇多天皇
氏族 四条家
父母 父:四条隆親、母:足利能子(足利義氏の娘)
兄弟 房名隆顕鷲尾隆良、隆任、隆遍、近子、隆子、識子
隆任、隆実、隆清、吉田定房
養子:隆資(隆実の子)
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四条 隆顕(しじょう たかあき)は、鎌倉時代中期から後期にかけての公卿権大納言四条隆親の次男。官位正二位権大納言善勝寺長者。善勝寺大納言と称した。法名は顕空

経歴

正嘉元年(1257年参議に任ぜられ、公卿に列する。建治2年(1276年)父・隆親が大納言に再任された代わりに権大納言を辞する。翌3年(1277年出家。隆親との不仲が出家の理由とされる[1]。出家後の消息は不明。

以降、四条家の嫡流は異母兄・房名の系統に移る。隆顕の系統はその後隆実・隆資隆俊と続くも、南北朝時代に断絶した。

人物

鎌倉時代頃に成立した日記『とはずがたり』の作者・後深草院二条は姪(隆顕の兄弟姉妹・近子の娘)にあたり[2]、二条の父・源雅忠が文永9年(1272年)に亡くなってからは彼女の後見役となった[3][4]。また、二条の恋人「雪の曙」に比定される西園寺実兼とも親しかった[5][6]

官歴

公卿補任』による

系譜

参考文献

脚注

  1. ^ a b c d 公卿補任
  2. ^ a b c d 市古貞次堤精二大曾根章介 ほか 編『国書人名辞典』 2巻、岩波書店、1995年5月25日、416-417頁。doi:10.11501/13231583ISBN 4-00-080082-5https://dl.ndl.go.jp/pid/13231583/12025年11月10日閲覧 
  3. ^ 横井孝 (1986). 学術文献刊行会. ed. “源氏物語絵巻伝流史管見 ―『豊明絵草子』『寝覚物語絵巻』との関連において―” (日本語). 国文学年次別論文集 (東京都東久留米市: 朋文出版) 中古2: 284. doi:10.11501/12454393. https://dl.ndl.go.jp/pid/12451461/1/286 2025年11月10日閲覧。. 
  4. ^ 加賀元子 (1993). “『とはずがたり』における「遊女」 -その意義-” (日本語). 武庫川国文 (兵庫県西宮市: 武庫川女子大学 国文学会) (42): 2. doi:10.11501/4418522. ISSN 0389-8652. https://dl.ndl.go.jp/pid/4418522/1/3 2025年11月10日閲覧。. 
  5. ^ 玉井, 幸助中務内侍日記 新注』大修館書店、東京都千代田区神田錦町3-24、1958年10月14日、51頁。doi:10.11501/1668871https://dl.ndl.go.jp/pid/1668871/12025年11月10日閲覧 
  6. ^ 呉竹同文会『とはずがたり全釈』(第2版)風間書房、東京都千代田区神田神保町1-34、1978年11月15日、44頁。doi:10.11501/12454893https://dl.ndl.go.jp/pid/12454893/12025年11月10日閲覧 
  7. ^ a b c d e f g 尊卑分脈
  8. ^ 市古貞次堤精二大曾根章介 ほか 編『国書人名辞典』 4巻、岩波書店、東京都千代田区一ツ橋2-5-5、1998年11月25日、703頁。doi:10.11501/13236017ISBN 4-00-080084-1https://dl.ndl.go.jp/pid/13236017/12025年11月10日閲覧 



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