喇叭出版舎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 19:43 UTC 版)
猿田が経営する出版社。月に1冊カストリ雑誌を出版するのがやっとの零細出版社だが、スパイという「裏の顔」を隠すための隠れ蓑でもある。 桐 三五(きり さんご) 本作の主人公。陸軍中野学校出身の元少尉。戦時中は大陸で謀略戦に従事していた。ドーベルマンが描かれたモーゼルC96を獲物としていたことから「犬(ドーベルマン)」と呼ばれている。敗戦後、日本に引き揚げてからは生きる意義を失い無為の日々を過ごしていたが、猿田に出会い協力を求められたことをきっかけに、再びスパイとして活動を開始する。 自らを「犬」と呼び、必要とあれば民間人ですら殺害しようとする非情な人物だが、米兵の横暴さに我を忘れて殴り掛かったり、敵であるマリアを助けたりと「犬」に徹し切れない甘い一面を持つ。 猿田 征四郎(さるた せいしろう) 陸軍中野学校出身の元中尉で、桐からは「先輩」と呼ばれている。現在は絹代と2人で喇叭出版舎を経営しているが、裏ではヨハンセンの命令で暗躍するスパイとなっている。 主に情報収集や事件の後始末を行っている。出版社の方は作家の原稿踏み倒しが日常茶飯事で、家計は常に火の車状態となっている。 猿田 絹代(さるた きぬよ) 征四郎の妹。兄と共に喇叭出版舎を経営しているが、兄の「裏の顔」については知らない。東京大空襲の際に両親を亡くしており、それがトラウマとなっている。 当初は仕事も手伝わずに呆けている桐を厄介者扱いしていたが、暴漢に襲わた所を桐に助けられてからは好意を抱くようになる。
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