品種もの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 16:23 UTC 版)
数ある松の品種の中でも、葉の短く、節間が短い「八房(やつぶさ)」という種類が盆栽においては小さい鉢の中で大木を表現するのに適するため珍重される。黒松(旭竜、萬松宝、寸梢など)や五葉松(銀八房五葉=略して銀八、瑞祥、九重、明星など)に多い。 過去において八房ブームの時代があり、特に八房五葉松は投機の対象となって広がるとともに値段が高騰し、粗製乱造されるに至って評価を落とした時期もあった。しかし近年、樹齢50年足らずの瑞祥が盆栽展の中でも最高峰ともいわれる「国風展」でグランプリをとり、再び評価されるようになってきている。 また石化性と言って葉や幹の一部が刷毛状(萎縮性)になる植物も、その形の面白さから珍重される。石化ヒノキや石化黒松(扇松)、石化スギがこれに当たる。 八房、姫性、石化性は混同されがちだが、八房は芽吹きが良いもの、姫性は葉が細かいもの、石化性は葉が縮れたり萎縮性のものを言う。
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