吊り下げ輸送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:28 UTC 版)
「CH-47 (航空機)」の記事における「吊り下げ輸送」の解説
胴体下面には、貨物を吊り下げてのスリング輸送に使用するためのカーゴフックが備えられている。主に使用されるのは、ユーティリティハッチの前部、機体の重心にあたる位置に設置されたフックだが、CH-47D以降では更に前部と後部にもフックを追加装備できるようになった。 フックの最大荷重は、重心部のセンターフックが26,000 lbs(11,793 kg)、前後部のフォワード/アフトフックが17,000 lbs(7,711 kg)である。前後だけで1つの貨物を吊り下げるタンデムスリングの場合には25,000 lbs(11,340 kg)、また3か所にそれぞれ別個の貨物を吊り下げる場合には合計23,000 lbs(10,433 kg)に制限されている。また貨物以外にも、例えば自衛隊のCH-47Jは空中消火用のバンビバケット(5,000リットル)やビッグディッパーバケット(7,500リットル)を搭載することもできる。 なお、スリング輸送中にエンジントラブルなどが生じて貨物を投棄する必要が生じた場合には、コクピットやキャビン内からの操作でフックを緊急解除することができるほか、何らかの理由でこの解除が失敗した場合も、ユーティリティハッチからの手動操作で解除することができる。 中央フックのみで吊り下げられた車両 前後フックのみで吊り下げられた複合艇 3個のフックそれぞれに別々の貨物を吊り下げた状態 ビッグディッパーバケットを吊り下げたCH-47J
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