吉川醸造とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 吉川醸造の意味・解説 

吉川醸造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 23:57 UTC 版)

吉川醸造株式会社
Kikkawa Jozo Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本
259-1138
神奈川県伊勢原市神戸681
北緯35度23分53秒 東経139度17分14秒 / 北緯35.39806度 東経139.28722度 / 35.39806; 139.28722座標: 北緯35度23分53秒 東経139度17分14秒 / 北緯35.39806度 東経139.28722度 / 35.39806; 139.28722
設立 1912年
業種 食料品
法人番号 3021001021030
事業内容 日本酒・酒類の製造・販売
代表者 合頭義理(代表取締役社長)
主要株主 シマダグループ株式会社 100%
外部リンク kikkawa-jozo.com
テンプレートを表示

吉川醸造(きっかわじょうぞう、: Kikkawa Jozo Co., Ltd.)は、神奈川県伊勢原市神戸に本社を置く酒造メーカー[1]

歴史

1912年大正元年)創業。丹沢大山(古名を雨降山)の地下伏流水硬度150)を仕込み水に使用した地酒を製造している。創業当初は味噌や醤油の生産も行っていた。

創業からの銘柄は「 菊勇 きくゆう」。現在も[いつ?]地元を中心に流通している。醸造学博士の故杉山晋朔の薫陶を受けた「杉山流」などで知られる。

2021年に新たな銘柄「 雨降 あふり」を発表した。ラベル文字は酒造の神を祀る大山阿夫利神社の神官の揮毫によるものである[2]

純米大吟醸だけでなく、低精白や低アルコールの日本酒にも力を入れており、海外への展開も積極的に行っている。

現地情報

所在地
神奈川県伊勢原市神戸681
アクセス
小田急伊勢原駅より神奈川中央交通バス 鶴巻温泉行きまたは下大槻団地行き バス停「神戸」下車徒歩5分[3]

代表銘柄

  • 雨降 あふり
  • 菊勇 きくゆう

特徴

雨降山(丹沢大山の別名)の伏流水(日本では希少な硬度150 - 160の硬水)を使用している[4][5]

受賞履歴

  • KURA MASTER(仏):プラチナ賞、金賞
  • IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ、英):ゴールド・シルバー・ブロンズメダル
  • フェミナリーズ世界ワインコンクール(仏):金賞、銀賞
  • ボルドー酒チャレンジ(仏):金賞、銀賞、銅賞
  • スペイン国際酒類コンクール:金賞、銀賞
  • ミラノ酒チャレンジ(伊):プラチナ賞、ダブルゴールド賞、シルバー賞
  • モナコサケアワード:金賞

  • 第21回ガラスびんアワード2025(日本ガラスびん協会):最優秀賞[6][7] - 「雨降///あふり酒界先導師」の1.8Lびん

商標問題

2023年、吉川醸造の「雨降」の商標に対し、ラーメン店「AFURI」を運営するAFURI株式会社が商標の取り消しや損害賠償等を求めて提訴[8]、吉川醸造は「阿夫利」「あふり」が地域に根差した名称であり商標権の侵害には当たらないとの見解を表明した[9]

このうち商標の取り消しに係る訴訟については、2024年5月に知財高裁でAFURIの請求を退ける判決が下り[10]最高裁でも上告が棄却されたため、吉川醸造の勝訴が確定している[11]

脚注

  1. ^ 吉川醸造”. 吉川醸造株式会社. 2023年12月13日閲覧。
  2. ^ 日本酒の新ブランド「雨降」 神奈川・伊勢原の吉川醸造”. 日本経済新聞 (2021年4月14日). 2025年3月22日閲覧。
  3. ^ 内田 2021, p. 11.
  4. ^ 内田 2021, p. 9.
  5. ^ 酒と雨降山”. 吉川醸造株式会社. 2025年3月22日閲覧。
  6. ^ 新感覚の「一升びん」 造形と機能で最優秀賞 伊勢原・吉川醸造が開発」『神奈川新聞』2025年5月9日、かながわワイド版、17面。2025年8月15日閲覧。
  7. ^ 冷蔵庫に入る「一升びん」。酒蔵社長のデザインが最優秀賞を受賞』(プレスリリース)シマダグループ、2025年4月8日。オリジナルの2025年4月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20250408011824/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000046799.html2025年4月8日閲覧 
  8. ^ 吉川醸造株式会社への商標権侵害による提訴に関して」(プレスリリース)、AFURI株式会社、2023年8月26日。2023年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月22日閲覧
  9. ^ 「あふり」の名前は誰のもの? ラーメン「AFURI」と「吉川醸造」の商標争いに地元・大山阿夫利神社が思うこと”. AERA dot. (2023年9月3日). 2025年3月22日閲覧。
  10. ^ 知的財産高等裁判所判決 令和6年5月16日 、令和5(行ケ)10122、『審決取消請求事件』。
  11. ^ 「AFURI」巡る商標争い 最高裁、ラーメン「AFURI」社の上告認めず 吉川醸造が勝訴と報告”. スポニチ (2024年11月29日). 2024年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月22日閲覧。

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  吉川醸造のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「吉川醸造」の関連用語

吉川醸造のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



吉川醸造のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの吉川醸造 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS