史料源の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 04:16 UTC 版)
史上初の越中国における一向一揆として注目される田屋川原の戦いの戦いであるが、前述したようにこの戦いについて言及するのは『闘諍記』という史料しか存在しない。『闘諍記』のテキストは3本現存するが、いずれも書写年代が比較的新しく、最も古い写本とされるものでも18世紀後半をさかのぼらない。その上、いずれの写本にも「百姓町人」「当御坊」「院主」といった戦国時代にはまだ用いられない近世的用語が散見されるため、基本的に『闘諍記』は後世の偽書であると考えられている。ただし、後述するように『闘諍記』というデテキスト自体が偽書であっても、そこに記される内容は何らかの史実を反映していると考えられている。
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