古味直志とは? わかりやすく解説

古味直志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 06:16 UTC 版)

こみ なおし
古味 直志
生誕 (1986-03-28) 1986年3月28日(37歳)
日本高知県高岡郡津野町
職業 漫画家
活動期間 2007年 -
ジャンル 少年漫画
受賞 第39回十二傑新人漫画賞準入選
(『island』)
サイン
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古味 直志(こみ なおし、1986年3月28日[1] - )は、日本漫画家高知県高岡郡津野町出身[2]男性高知県立檮原高等学校を経て、専門学校アートカレッジ神戸[3]卒業。

来歴

小さいころからが得意で漫画を描くことが大好きだったという。特に『ダブルアーツ』は小学校の頃から「連載用」に構想を温めていた[2]高校では美術部に入部[2]、高校卒業後は専門学校アートカレッジ神戸まんが学科[3]に進学した。在学中、週刊少年ジャンプ編集部に持ち込みをしており、当時から編集者たちに目をかけられていた。同期に増田英二、樋野友行らがいる。

第39回(2006年6月期)ジャンプ十二傑新人漫画賞に読切『island』を投稿し、史上2人目となる準入選を受賞する[4]。『island』は『赤マルジャンプ』(集英社)2007 WINTERに掲載され漫画家デビューを果たした[2]。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2007年20号に読切『恋の神様』を掲載。『週刊少年ジャンプ』2008年17号から41号まで『ダブルアーツ』を初連載。また、連載開始と同時に高知を離れ上京する[3]

ダブルアーツ完結後は連載が獲得できない時期が続いたが、『恋の神様』を掲載した経験から、編集者がラブコメディを描くことを勧める。それを受けて古味はラブコメディ読切『ニセコイ』を『少年ジャンプNEXT!』(集英社)2011 WINTERに掲載する。この読切が好評だったため、『週刊少年ジャンプ』2011年48号から『ニセコイ』の連載をスタートする[5]。この作品はテレビアニメ化をはじめ、様々なメディアミックスが行われるヒット作となった。

2014年4月、『古味直志短編集 恋の神様』(集英社)を発売した。

人物

趣味は「色んなものを見ること」[6]「ボケーッと散歩[1]。特技は「異常睡眠[1]。好きな漫画は『ジョジョの奇妙な冒険』『風の谷のナウシカ』『DEATH NOTE』『銃夢[6]よつばと!』『ONE PIECE[1]等。

評価

第39回(2006年6月期)十二傑新人漫画賞(審査員・天野明)にて準入選を果たした『island』は、特にその構成力と演出力を高く評価されている[6]

作品リスト

漫画

連載作品 読切作品
作品名 掲載誌 収録 注記
1 あいらんと island 01赤マル2007 WINTER D - 1
デビュー作
第39回十二傑新人漫画賞準入選
2 こいのかみさま恋の神様 02WJ 2007年20号 短編集の表題作。センターカラー
3 ういりあむすウィリアムス 03WJ 2007年49号 センターカラー
4 たふるああつダブルアーツ 04WJ 2008年17号 - 41号
+ 2015年4月1日 - 23日(再)
D 連載デビュー作
5 へるそなんとペルソナント 05SQ 2008年12月号 センターカラー
6 あつふるAPPLE 06WJ 2009年4・5号 センターカラー
7 にせこいニセコイ 07NEXT 2011 WINTER 連載版のプロトタイプ。巻頭カラー
8 にせこいニセコイ 08WJ 2011年48号 - 2016年36・37合併号 N 代表作
9 ときとき 刻どキ 09GIGA 2016年vol.4 巻頭カラー
10 いいのけんてんeの原点 09WJ 2018年6号 センターカラー
11 ひひのほうけんビビの冒険 09WJ 2021年39号 ONE PIECE』の「COVER COMIC PROJECT」第2弾作品[7]
センターカラー
12 せいしよのち聖女の血 09GIGA 2022 SUMMER 巻頭カラー

挿絵

書籍

凡例

書名 レーベル 発行年 巻数 注記
ダブルアーツ JC 2008年 3巻
ニセコイ JC 2012年 - 2016年 25巻
ニセコイ ウラバナ JB 2013年 - 2015年 3巻 原作担当(著・田中創)。『ニセコイ』小説版
古味直志短編集 恋の神様 JC 2014年 1巻
アニメヒロインミニアルバムNISEKOI 4seasons JC 2014年 - 刊行中 4巻 原作担当(編・週刊少年ジャンプ
『ニセコイ』アニメファンブック
マジカルパティシエ小咲ちゃん!! JC 2015年 - 2016年 4巻 『ニセコイ』スピンオフ。共著・筒井大志

関連人物

  • 西尾維新 - 古味と同時期にジャンプで連載した作家。両者の対談(『週刊少年ジャンプ』2014年20号)によると、互いに相手の作品のファンであるという。
アシスタント

脚注

  1. ^ a b c d 『恋の神様』作者紹介ページ(p.294)より - 『週刊少年ジャンプ』2007年20号。
  2. ^ a b c d 高知新聞 - 「まんが王国・土佐 2007年2月3日(土) 漫画界に「驚愕の才能」津野町の古味直志さん[リンク切れ]
  3. ^ a b c [1]
  4. ^ もう1人の受賞者は松井優征
  5. ^ ジャンプコミックス『ニセコイ』第2巻発売”. mynavi (2012年7月4日). 2014年3月28日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ a b c 『island』作者紹介ページ(p.382)より - 『赤マルジャンプ』2007 WINTER。
  7. ^ “「ONE PIECE」アラバスタ編のラストを古味直志が“カヴァー””. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年8月30日). https://natalie.mu/comic/news/442976 2021年8月30日閲覧。 
  8. ^ 『恋のキューピッド 焼野原塵』番外編(『少年ジャンプNEXT!』2014 WINTER)。
  9. ^ 『週刊少年ジャンプ』2012年50号巻末コメント。




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