古味直志短編集 恋の神様とは? わかりやすく解説

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古味直志短編集 恋の神様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 01:42 UTC 版)

古味直志短編集 恋の神様
ジャンル 少年漫画、漫画短編集
漫画:island
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 赤マル』2007 WINTER
漫画:恋の神様
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 WJ』2007年20号
漫画:ウィリアムス
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 『WJ』2007年49号
漫画:ペルソナント
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 SQ』2008年12月号
漫画:APPLE
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 『WJ』2009年4・5合併号
漫画:ニセコイ(読切版)
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 NEXT!』2011 WINTER
テンプレート - ノート

古味直志短編集 恋の神様』(こみなおしたんぺんしゅう こいのかみさま)は、古味直志による漫画短編集。

概要

古味の初となる短編集で、2014年4月、集英社ジャンプ・コミックス〉より発行。タイトルは収録作品の『恋の神様』より。

古味の読切漫画6作品『island』『恋の神様』『ウィリアムス』『ペルソナント』『APPLE』『ニセコイ(読切版)』を収録している。収録作品の出典は『週刊少年ジャンプ』とその増刊号、および『ジャンプスクエア』(いずれも集英社)で、古味がデビューしてから、『ダブルアーツ』の連載を挟み、『ニセコイ』を連載するまでの間に掲載された。

各作品に古味のコメント・カットが添えられ、巻末には描き下ろしの4コマ漫画も収録された[1]

YouTubeの集英社のジャンプチャンネルで、『恋の神様』と『APPLE』が2021年にボイスコミック化されている。

island

island(アイランド)』は、古味のデビュー作。ファンタジー読切漫画作品。第39回ジャンプ十二傑新人漫画賞準入選。『赤マルジャンプ』2007 WINTER掲載。45ページ。麻生周一が「好きな漫画」として挙げている[2]。『ダブルアーツ』1巻にも収録された。

ストーリー
高い壁に囲まれた狭い世界で暮らす2人の少女アイラマルーは、まだ見たことのない壁の外の世界に憧れていた。2人は外の世界に行くために試行錯誤をするが、14歳になったアイラは長老から衝撃的な事実を伝えられる。

恋の神様

恋の神様(こいのかみさま)』は、古味の読切漫画作品。『週刊少年ジャンプ』2007年20号掲載。49ページ。古味が初めて描いたラブコメディ作品であり、掲載時には大きな反響があった。しかし、古味はこの作品の面白さを理解せずに描いていたので、当時は困惑したという[3]。後に『ニセコイ』の連載を始めるきっかけとなった。なお、土辺の祖母(声 - 柴田かおり(ボイスコミック版))は『ニセコイ』連載版に登場する神主(声 - 定岡小百合(ニセコイOVA版))と容姿が同じであり、『ニセコイ』8巻の幕間で土辺と木之倉らしき人物を出迎えている。

ストーリー
男子高校生・土辺太一(つちべたいち)(声 - 井上雄貴)は、同じクラスに転向してきた女子生徒・木乃倉安子(きのくらやすこ)(声 - 高橋李依)に一目惚れをする。しかし、神主である土辺の祖母は神が木乃倉に恋をしていることに気付く。

ウィリアムス

ウィリアムス』は、古味の読切漫画作品。ロー・ファンタジー。『週刊少年ジャンプ』2007年49号掲載。49ページ。少年層より大人から反響が大きかった[4]

ストーリー
少年・ウィリアム冒険小説アブドラ冒険記』の内容を信じて、召使の女性コニーや小説の著者カムクラス・ハイローと共に、小説に描かれた剣を求めて冒険する。

ペルソナント

ペルソナント』は、古味の読切漫画作品。ネーム段階で一度ボツになったが、当時の『ジャンプSQ』編集長茨木政彦の目に留まり、『ジャンプSQ』2008年12月号に掲載された[5]。57ページ。

ストーリー
皆が仮面ペルソナントを着けている社会で、唯一ペルソナントを着けずに生活している男性ダモレに、女性記者オリィ・フランベルが接触する。

APPLE

APPLE(アップル)』は、古味の読切漫画作品。サイエンス・フィクション。『週刊少年ジャンプ』2009年4・5合併号掲載。49ページ。それまで古味は女性視点で作品を展開させることが多かったが、担当編集者から「女の子出演禁止」という制約を設けられた。そのため、この作品のメインキャラクターには女性が登場しない[6]

ストーリー
少年新宮サトシ(あらみやサトシ)(声 - 伊東健人)は、地球が生み出した新しい生命体APPLEとして恐れられ、政府からも命を狙われていた。しかし、サトシはあらゆる生物に変身できる能力を持っていたため、いつも自分を攻撃する軍隊を迎撃していた。そんなサトシのもとを、APPLEの誕生を予言した科学者・グリム・スチュワート(声 - 塚田悠衣)が訪れる。

ニセコイ読切版

ニセコイ(読切版)』は、古味の漫画作品。古味の代表作で、連載版『ニセコイ』のプロトタイプになったラブコメディ。『少年ジャンプNEXT!』2011 WINTER掲載。54ページ。同時掲載作品[注 1]の中で最も高い評価を受け連載に繋がった[7]。プロットや人物設定などは連載版とは共通する部分も多いが、楽と千棘は幼馴染である。ただし、この読切作品では楽と千棘以外に連載版のキャラクターはほとんど登場しない。

ストーリー
男子高校生・一条楽(いちじょうらく)は、過去のすれ違いから幼馴染の少女・桐崎千棘(きりさきちとげ)と仲が悪かった。しかし、2人の実家がそれぞれヤクザギャングで、衝突寸前の緊張関係にあったため、2人は争いを避けるために仲の良い恋人のふりをする。

書籍情報

脚注

注釈

  1. ^ 古味のほかにも古舘春一今日和老高山としのり横田卓馬・やしろ学・杉江翼・田岡宗晃・青戸成・森田蓮次・ムロコウイチらが読切作品を掲載していた。

出典

  1. ^ 読切版「ニセコイ」など全6編を収録、古味直志の短編集発売 2018年10月22日閲覧
  2. ^ 「特別ページ」『赤マルジャンプ』2008 WINTER
  3. ^ 『短編集』100ページ
  4. ^ 『短編集』150ページ
  5. ^ 『短編集』208ページ
  6. ^ 『短編集』258ページ
  7. ^ マンガ質問状 : 『ニセコイ』ベタを地で行く王道ラブコメディー、アニメはシャフト&新房昭之!”. MANTANWEB. 2015年6月4日閲覧。
  8. ^ 古味直志短編集 恋の神様| ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社|集英社”. 2015年6月4日閲覧。

関連項目

  • ハイキュー!! - 読切版が『ニセコイ(読切版)』と同じ『少年ジャンプNEXT!』2011 WINTERに掲載された。

外部リンク




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