古代オリュンピア祭への参加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/11 13:33 UTC 版)
「アレクサンドロス1世 (マケドニア王)」の記事における「古代オリュンピア祭への参加」の解説
アレクサンドロスは上述の通り、史上初めて古代オリンピックに参加したマケドニア人でもある。それまでマケドニア人はバルバロイと見なされていたが、アレクサンドロスが自身の血統がアルゴス人に遡ることを示し、オリンピア祭の役員がマケドニア人はギリシア人であると認めたため、参加が認められた。 彼はペルシア戦争以前(前496年以前)の古代オリンピア競技のスタディオン走に参加した。この時、アレクサンドロス1世はスタディオン走で同着一位となり、その結果決勝の再レースが行われた。しかし、そこで敗れてしまい、結局スタディオン走優勝者のリストに彼の名前が入ることはなかった。 アレクサンドロス1世が古代オリンピア祭に参加したことを捏造とする説もあるが、それはボルザという研究者ただ一人の主張であり、その他大勢の研究者は彼のオリンピア祭参加を事実であるとする説を取っている。ボルザによれば、古代オリンピックの優勝者のリストに彼の名前が無いことを根拠として上げているが、前述した通りに「同着一位であったが、決勝の再レースで敗れた」から優勝者リストに載らなかっただけである。また、古代オリンピア祭はギリシア世界全体を巻き込む公の祭事であり、そこで起こったことは全ギリシア人にとっては周知の事実である。そんな中で古代オリンピア祭に関して捏造することは不可能に等しく、もし捏造であったなら、あからさまな偽りをヘロドトスが記すとは考えられない。したがって、アレクサンドロス1世の古代オリンピア祭参加は事実であったと見なされ、現在は事実説が主流になっているのである。
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