収穫逓減は普遍的法則か
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 15:42 UTC 版)
収穫逓減の法則は、全入力が増大していくとき入力当たりの限界生産物が減っていくことを示している(他の入力は一定の場合)。一般に収穫逓減は、初期の限界収益の増大の「後」の現象を説明するものである。したがって、それは普遍的な法則とは言えない。 ある状況で限界収益が増大可能な証拠が存在する。ファクシミリは1台だけあっても何の役にも立たないが、2台あればメッセージを交換でき、台数が増えるにしたがってメッセージ交換経路が増えていく。ある程度までファクシミリが普及すると、交換経路は増えても、利便性は向上しなくなる。例えば、同じ部屋に何台もファクシミリがあってもあまり利便性は向上しない。また、時間的要因もあり、ファックスの送受信完了までにかかる時間が関係してくる。送受信中のファクシミリに対して、別のファクシミリが送信しようとしても接続に失敗し、送信すべきファックスが積み上がってしまう。
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