原内閣と元老
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 13:47 UTC 版)
寺内内閣が行き詰まると、西園寺は原と会談して原を首相とする合意を行った。寺内が首相を辞任すると、山縣の策動により西園寺に大命が降下した。西園寺は辞退し、原を推薦した。山縣と松方も合意し、原内閣が誕生した。原は内政、外交とともに堅実な路線をとり、急進的な改革を嫌う山縣の信頼を勝ち得ていった。しかし宮中某重大事件において、皇太子裕仁親王の婚約取り消しに動いた山縣と松方は、世論や右翼の猛攻撃を受け、官職及び恩典のすべてを返上する申し出を行うまでに追い詰められた。原は山縣と松方が元老としての地位を返上する事態を望んでおらず、両者の辞職申し出を受けないよう天皇に働きかけている。原は皇太子裕仁親王の欧州訪問や摂政設置問題でも山縣と協調し、彼を熱心な原内閣支援者へと変えていった。
※この「原内閣と元老」の解説は、「元老」の解説の一部です。
「原内閣と元老」を含む「元老」の記事については、「元老」の概要を参照ください。
- 原内閣と元老のページへのリンク