卵胎生か胎生か
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 14:38 UTC 版)
あるものを卵胎生と呼ぶか胎生と呼ぶかは流動的である。 魚類のサメやエイの一部・ハイランドカープ(英語版)、ボア科など一部のヘビ等では臍帯・胎盤などの器官があり、母体から子へ栄養供給がある。これらは哺乳類と同じ胎生と捉えられている(真胎生とも呼ばれている)。 また、胎内で孵化後に母体からの分泌液を子が経口摂取したり、胎児が無精卵や他の胎児を食べるものもある。 このように卵胎生と胎生の間には様々な進化上の移行段階と見ることができる例が知られており、近年は、 サソリ・コモチカナヘビ・ホホジロザメ・ジンベエザメなど、地域によって卵生と卵胎生の違いがあることが判明しているので、卵胎生と胎生は厳密に区別すべきものではないと考えられ始めている。その考えによって、これまで卵胎生ととらえてきた生物を、胎生と呼ぶように変わってきたケースもある。
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