南栄町の繁栄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 22:44 UTC 版)
南栄町は豊橋市中心部から約3.5km南に位置する町である。1908年(明治41年)には近隣に大日本帝国陸軍第15師団が設置されたが、第15師団は1925年(大正14年)に廃止された。 太平洋戦争後の1946年(昭和21年)には第15師団跡地に愛知大学が開学。国道259号線(田原街道)沿いに南栄商店街が完成し、1950年(昭和25年)には南栄町公民館が竣工。公民館は舞台・映写室・切符売場を備え、歌舞伎・芝居・映画などが上映された。当時の豊橋市南部には娯楽施設がなく、戸田劇団などの劇団が南栄町公民館を会場として有料公演を行ったという。婦人会などが主催して映画上映会が開催されたこともあったが、南東映の開館後には映画上映会の開催数が減っていった。南栄町公民館は1986年(昭和61年)に取り壊されている。 愛知大学の開学による学生の増加、高師原や天伯原の開拓による商圏の拡大、旧陸軍用地への市営住宅の建設などによって、1950年代以後の南栄地区は「豊橋の副都心」と呼ばれるほどの賑わいを見せた。1951年(昭和26年)には高師原に大日本紡績株式会社(現・ユニチカ)の大工場が建設され、約2,000人の従業員は南栄町に大きな経済効果を与えた。
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