南斗正統血統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 06:22 UTC 版)
「南斗慈母星」のユリアは南斗正統血統であるとされ、それをもって「南斗六聖拳最後の将」とされている。一方で「慈母星」に該当する南斗聖拳(南斗六聖拳の一派)が劇中に一切登場していない。これに関して、原作者の武論尊は週刊少年ジャンプ別冊の北斗の拳特集本『北斗の拳 SPECIAL』(1987年)の中で、「ユリアの力は拳法ではなく相手の心身を癒すもの」と解説している。 『真救世主伝説 北斗の拳 ユリア伝』では、ユリアが南斗の都に到着するまで、かつてユリアの後見人だったダーマが、「南斗六聖拳 最後の将」を務めており、南斗正統血統のユリアが、南斗の運命により「南斗最後の将」を継承する形で解釈されている。 「南斗最後の将」の「慈母星」とは、南斗正統血統であることを示し、拳法のように印可を受けるものではなく、運命的に生来の役割を与えられた一星であり、重大かつ火急になすべき事態が生じた場合、「南斗」と「北斗」を一体化する力を宿した者が継承できる星とされる。また、「南斗最後の将」の存在も、実際に事態が起こるまで、曖昧なままでその姿を見せる必要がなく、その能力も「北斗」に深い縁(えにし)を持つ女性が持つものということ以外、明るみには出てこない。 『金翼のガルダ〜南斗五車星前史〜』では終盤において、南斗慈母星の将は代々女性が受け継ぐことが明かされる。かつて新たなる南斗慈母星の将を決める段においてユリアがその座にほぼ内定していたものの、当時幼い少女であったユリアが将となることに不満を抱く一派が、本来ならば亡星の宿星を持ち、南斗神鳥拳の伝承者でもあったビナタを担ぎ出して次なる将にしようとしたが、当のビナタがユリアの持つ将の資質を見抜き、自ら身を引いてあくまでも自分本来の宿星である亡星の宿命に準じる道を選んだことでユリアが南斗慈母星の将となった。
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