南シナ海諸島領有権を巡る紛争
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「三沙市」の記事における「南シナ海諸島領有権を巡る紛争」の解説
2007年12月3日、ベトナム外務省 (Bộ Ngoại giao Việt Nam) のスポークスマンである黎勇 (Lê Dũng) は、ベトナム通信社記者の質問に回答する形で南シナ海の三沙市の成立に抗議をした。ベトナムは西沙諸島と南沙諸島とを領有するに十分な歴史的証拠と法的根拠を持っているという見解を示し、中華人民共和国の三沙市設置は、ベトナム社会主義共和国の主権を侵害することであり、両国間合意に違反するとともに、中越両国が海洋領有問題解決を目指し開始した交渉を妨害するものであると抗議した。関係諸国は海洋法に関する国際連合条約と、2002年に締結された南シナ海に関する行動宣言(The Declaration on the Conduct of Parties in the South China Sea)に依拠し、平和な話し合いによって問題解決を図るべきとの見解を示した。 2012年6月21日、ベトナム国会は南シナ海の南沙諸島と西沙諸島の領有権を定めた「ベトナム海洋法」を可決、これに対し中華人民共和国外交部は強く抗議し、ベトナム社会主義共和国もまた中華人民共和国の抗議を非難する声明を発表した。
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