升田に1年間の対局停止処分、第1期王将位の剥奪処分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 02:38 UTC 版)
「陣屋事件」の記事における「升田に1年間の対局停止処分、第1期王将位の剥奪処分」の解説
後に「陣屋事件」と呼ばれることになる本件について、日本将棋連盟では在京の理事が直ちに協議を始めた。翌日の2月19日には、関西から急遽上京した2名の理事が協議に加わった。 2月22日の午前10時に、東京・東中野の将棋会館(1949年(昭和24年)に取得)で、連盟会長の渡辺東一・八段が、「陣屋事件」について公式発表を行い、同時に渡辺会長以下の全理事が引責辞任した。 連盟の発表した処分の要旨は、 升田八段の行動は不当であったので、1年間の出場停止とする。 第1期王将戦については、木村名人が指し込まれて王将位が升田八段に移ったはずではあったが、第6局と第7局が行われない以上、七番勝負が完了せずに終わることとなるので、升田八段は最終的に王将位を獲得できず、第1期王将は空位となる。 3月4日に棋士総会を開いて「陣屋事件」について棋士に説明し、新理事を選任する。 であり、同時に、升田の行ったような勝手な行動は許されないという趣旨の「声明書」が発表された。 連盟理事会は、升田に対する正式な事情聴取は一切行わなかった。 河口俊彦は、第1期王将戦第6局が対局中止になったこと、連盟が升田に1年間の対局停止処分を速やかに科したことは、連盟理事・対局立会人として「陣屋事件」に深く関わった丸田祐三の意向によるものだろう、と述べている。
※この「升田に1年間の対局停止処分、第1期王将位の剥奪処分」の解説は、「陣屋事件」の解説の一部です。
「升田に1年間の対局停止処分、第1期王将位の剥奪処分」を含む「陣屋事件」の記事については、「陣屋事件」の概要を参照ください。
- 升田に1年間の対局停止処分、第1期王将位の剥奪処分のページへのリンク