升田対大山「高野山の決戦」(第2期)
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「順位戦」の記事における「升田対大山「高野山の決戦」(第2期)」の解説
塚田正夫名人への挑戦権を争う第2期順位戦(1947年度)では、持ち点制度による成績上位4名によるパラマストーナメントで名人挑戦者決定戦が行われた。1回戦の花田長太郎(A級3位)対大山康晴(B級1位)は、花田が病気で欠場(それから間もなく1948年2月28日に死去)。2回戦の三番勝負・大野源一(A級2位)対大山は、大山が2勝1敗で制する。そして、決勝三番勝負の升田幸三(A級1位)対大山は、和歌山県・高野山の金剛峯寺と普門院で行われた。これが「高野山の決戦」である。1勝1敗で迎えた第3局の終盤は升田の勝勢となる。大山が△8七同飛成(138手目)で升田の玉に王手をした局面、▲5七桂と合駒をしていれば升田の勝ちであったが、升田が指した手は▲4六玉とかわす大悪手。急転直下で3手後に升田の投了となる。升田は「錯覚いけない、よく見るよろし」の言葉を残す。なお、大山は塚田との七番勝負で2勝4敗で敗れ、この期での名人獲得はならなかった。
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