匿名化ソフトの悪用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 05:49 UTC 版)
2015年9月29日に発信元を秘匿する匿名化ソフト「Tor(トーア)」を悪用した児童ポルノ売買を京都府警が摘発。国内の児童ポルノ関連事件でTor利用者の摘発は初。 2015年11月27日に児童ポルノを画像を所持していた男性2人を書類送検。2人はTorを利用し9月の事件で摘発された違法サイトから児童ポルノ画像のダウンロードしていた。 いずれの事件も児童ポルノ交換サイト「まじかる☆おにおん」(摘発により閉鎖)利用者が摘発されている。 Tor自体は国家による通信傍受が行われている国での通信の秘密を担保し、独裁国家の反体制勢力を支援する目的で作られたが、匿名である事を悪用して犯行声明や殺害予告に利用され、捜査を難航させた。 各国の捜査機関もTorの摘発に力を入れている。 2015年、FBIによってTorを利用した世界最大の児童ポルノサイトが摘発された。摘発後FBIが押収されたサーバーを利用しておとり捜査を行った結果、12日間で1300のIPアドレスから児童ポルノサイトへのアクセスが確認された。今後IPアドレスから割り出した利用者への刑事訴訟が行われる予定である。
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