北部方言と南部方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 05:44 UTC 版)
中本正智は主に音韻的な特徴から、名瀬市・笠利町・住用村(以上は現:奄美市)・龍郷町・大和村・宇検村の方言を北部方言とし、瀬戸内町(加計呂麻島・請島・与路島を含む)の方言を南部方言としている。春日正三は20単語の各地の語形から、宇検村と住用村が北部と南部の境界地域になっているとしている。 北部方言と南部方言の違いには、以下が挙げられる。 南部では語中・語末の狭母音が脱落し、子音が単独で拍を構成できる。 北部では語頭で喉頭化鼻音nʔ、mʔが現われる。例えば龍郷で[nʔiː](稲)、[nʔama](今)など。これらは南部の瀬戸内町大浜では[ʔini]、[namaː]である。 二人称代名詞に、北部で[ʔja][ʔjaː]、南部で[ʔura][ʔora]を用いる。
※この「北部方言と南部方言」の解説は、「奄美大島方言」の解説の一部です。
「北部方言と南部方言」を含む「奄美大島方言」の記事については、「奄美大島方言」の概要を参照ください。
- 北部方言と南部方言のページへのリンク