務川慧悟とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 務川慧悟の意味・解説 

務川慧悟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 09:44 UTC 版)

務川 慧悟
生誕 (1993-04-09) 1993年4月9日(32歳) 愛知県東海市
出身地 日本 愛知県知多郡東浦町
学歴 愛知県立旭丘高等学校
パリ国立高等音楽院ピアノ科第3課程修了
室内楽科第1課程修了
フォルテピアノ科卒業
ジャンル クラシック
職業 ピアニスト
担当楽器 ピアノ
事務所 NEXUS[1]
公式サイト keigomukawa.com

務川 慧悟(むかわ けいご、1993年平成5年〉4月9日 - )は、日本ピアニスト愛知県知多郡東浦町出身。

略歴

愛知県東海市で生誕。3歳よりヤマハ音楽教室で学ぶ。愛知県立旭丘高等学校東京藝術大学を経て、パリ国立高等音楽院第2課程ピアノ科、室内楽科修了。同音楽院フォルテピアノ科[注釈 1]卒業。

東京藝術大学1年在学中の2012年、第81回・日本音楽コンクール1位受賞を機に、本格的な演奏活動を開始。2014年(平成26年)、パリ国立高等音楽院に審査員満場一致の首席で合格し渡仏。2017年(平成29年)、シャネル・ピグマリオン・デイズのアーティストに選出されラヴェルピアノ作品全曲演奏をテーマに全6回のリサイタルを開催。2018年(平成30年)、NHKらららクラシック」において「左手のためのピアノ協奏曲」を演奏するなど、ラヴェルの作品に意欲的に取り組んでいる。日本音楽コンクールで第一位を同時受賞した反田恭平と、2019年(令和元年)から2台ピアノのツアーを企画。愛知県三重県大阪府にてリサイタルを行う。2年目となる2020年(令和2年)にはこの2台ピアノでパリデビュー、CD制作も行う。東京をはじめ東北5県を回るツアーを予定していたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により日程のほとんどが中止、延期となる。7月に予定されていた東京公演は、反田が立ち上げた企画の有料オンデマンドコンサート「Hand in hand vol.2」として配信された[2]

これまでに日本各地、スイス、上海、ラトビアにてリサイタルを開催。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団東京フィルハーモニー交響楽団セントラル愛知交響楽団神奈川フィルハーモニー管弦楽団、フランスにてロレーヌ国立管弦楽団と共演のほか、室内楽では、NHK交響楽団首席奏者と共演。ソロ、コンチェルト、室内楽と幅広く演奏活動を行うと共に、留学記、コラムを連載するなど多方面で活動している。2019年(令和元年)9月、反田恭平が代表を務める株式会社NEXUSに所属[3]。2020年(令和2年)7月、合同会社ミューズ・プレスより務川編曲の楽譜、ラヴェルマ・メール・ロワ[注釈 2]が出版された[4]

フランク・ブラレイ、上田晴子、テオドール・パラスキヴェスコ、ジャン・シュレム、パトリック・コーエン、ダリア・フェデエヴァ、横山幸雄青柳晋の各氏に師事。2014年(平成26年)には、霧島国際音楽祭エリソ・ヴィルサラーゼのマスタークラスを受講[5][6][7]

2012年(平成24年)、2013年(平成25年)、2014年(平成26年)度ヤマハ音楽振興会音楽支援奨学生。2015年(平成27年)、2016年(平成28年)度公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生[8]。2017年(平成29年)度の第46回・江副記念財団奨学生[9]

人物

ワイン好きであり、2024年(令和6年)10月には日本ソムリエ協会のワインエキスパート試験に合格し認定されている[10]

受賞歴

作品

アルバム

  • 第10回浜松国際ピアノコンクール2018公式CD(2019年5月7日、ALM Records[注釈 3][24][25])- 2枚組。ALCD-7233 7234。
  • J.S.BACH,Liszt&Ravel:Piano Works(2020年2月21日[注釈 4]、Acousence Classics[注釈 5]) - 同年2月7日、Apple Music、Spotifyにてストリーミング配信開始[27][28]
  • Two Pianos(2020年8月1日、NOVA Record[注釈 6][29]) - 反田恭平との共演。オンラインショップにて販売。
  • ショパン|ラフマニノフ|ブーレーズ(2020年9月7日、ALM Records[注釈 7][30]) - ALCD-7253。
  • ラヴェル:ピアノ作品全集(2022年11月30日、イープラス[31]) - NR-2203。
  • Two Pianos2(2023年2月1日、NOVA Record[32]) - 反田恭平との共演。NR-02301。

出演

脚注

注釈

  1. ^ 古楽科。
  2. ^ ピアノ独奏版。
  3. ^ 務川慧悟演奏曲:Disc1 ドビュッシー:練習曲 第6番「8本の指のための」バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ ニ短調。
  4. ^ 海外販売店での発売日[26]
  5. ^ ラヴェル/クープランの墓、リスト/バラード第2番、J.Sバッハ/カプリッチョ最愛の兄の旅立ちにあたって、等を収録。
  6. ^ ラフマニノフ:2台ピアノのための曲、シューベルト:創作主題による8つの変奏曲、ラヴェル:スペイン狂詩曲。
  7. ^ ショパン:バラード第1番、ラフマニノフ:楽興の時、ブーレーズ:アンシーズ2001年版、等を収録。

出典

  1. ^ 株式会社 NEXUS”. 2025年5月18日閲覧。
  2. ^ 6/28「オンデマンドコンサート 『Hand in hand』Vol.2開催決定!」”. 務川慧悟オフィシャルサイト (2020年6月1日). 2020年7月27日閲覧。
  3. ^ ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール2位入賞の務川慧悟よりコメントが到着”. SPICE. イープラス (2019年12月10日). 2019年12月16日閲覧。
  4. ^ 7月の新刊情報(務川慧悟、徳山美奈子、ゴドフスキー、佐藤暖、ハワード、ルクー、芥川也寸志)”. ミューズ・プレス (2020年7月23日). 2025年5月18日閲覧。
  5. ^ 務川慧悟 [@keigoop32]「明日は豊田市にて、内匠慧くんと、フランス音楽をテーマとしたコンサート。」2014年7月19日。X(旧Twitter)より2025年5月18日閲覧
  6. ^ 務川慧悟 [@keigoop32]「霧島終わり再び愛知。」2014年7月28日。X(旧Twitter)より2025年5月18日閲覧
  7. ^ 公益財団法人ジェスク音楽文化振興会・霧島国際音楽祭 [@jescmusic]「第35回霧島国際音楽祭2014マスタークラスに参加した務川慧悟さんがエリザベート王妃国際音楽コンクール2021のピアノ部門で3位に入賞いたしました!」2021年5月31日。X(旧Twitter)より2025年5月18日閲覧
  8. ^ これまでの奨学生のご紹介 務川 慧悟”. ローム ミュージック ファンデーション. 2025年5月18日閲覧。
  9. ^ 奨学生紹介 46回生 務川慧悟”. 江副記念リクルート財団. 2025年5月18日閲覧。
  10. ^ 務川清話 其の四” (2025年1月10日). 2025年1月13日閲覧。
  11. ^ 入賞者一覧 第61~70回”. 全日本学生音楽コンクール. 毎日新聞社. 2025年5月18日閲覧。
  12. ^ 入賞者一覧 第81-90回”. 日本音楽コンクール. 2025年5月18日閲覧。
  13. ^ 1位の横顔:第81回日本音楽コンクール 反田恭平さん/務川慧悟さん」『毎日新聞』2012年11月13日、夕刊。オリジナルの2013年3月30日時点におけるアーカイブ。2019年9月14日閲覧。
  14. ^ 秋吉台音楽コンクール 過去の入賞者一覧”. 秋吉台国際芸術村. 山口きらめき財団. 2019年9月14日閲覧。
  15. ^ Winners2015”. Epinal International Piano Competition. 2019年9月14日閲覧。
  16. ^ Lauréats du concours depuis 1999”. Ile de France International Piano Competition. 2019年9月14日閲覧。
  17. ^ 第10回コンクール概要”. 浜松国際ピアノコンクール. 2025年5月18日閲覧。
  18. ^ 仏ロンティボー国際音楽コンクール ピアノで日本人が1、2位独占」『産経新聞』2019年11月17日。2019年11月17日閲覧。
  19. ^ 愛知県芸術文化選奨の受賞者紹介 令和2年度 文化新人賞【個人】 務川慧悟” (PDF). 愛知県. 2025年5月18日閲覧。
  20. ^ エリザベート王妃国際音楽コンクールで第3位入賞!!”. 務川慧悟オフィシャルサイト (2021年5月30日). 2021年5月30日閲覧。
  21. ^ 第33回日本製鉄音楽賞 受賞者 決定のお知らせ”. 紀尾井ホール (2023年2月16日). 2024年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月16日閲覧。
  22. ^ 日本製鉄音楽賞”. 2023年11月5日閲覧。
  23. ^ 第33回出光音楽賞に戸澤采紀(ヴァイオリン)、前田妃奈(ヴァイオリン)、務川慧悟(ピアノ)”. SPICE (2024年3月12日). 2024年3月14日閲覧。
  24. ^ 第10回浜松国際ピアノコンクール2018公式CD発売”. 浜松国際ピアノコンクール (2019年4月20日). 2019年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月1日閲覧。
  25. ^ 第10回浜松国際ピアノコンクール2018”. コジマ録音. 2025年5月18日閲覧。
  26. ^ 務川慧悟さんの新譜ピアノ・アルバムのストリーミング配信が本日リリースされました。”. 日本モーリス・ラヴェル友の会 (2020年2月7日). 2020年2月8日閲覧。
  27. ^ ラヴェル, リスト, J.S. バッハ: ピアノ作品集 務川慧悟”. Apple Music (2020年2月7日). 2020年2月8日閲覧。
  28. ^ アルバム J.S. Bach, Liszt & Ravel: Piano Works 務川慧悟”. Spotify (2020年2月7日). 2020年2月8日閲覧。
  29. ^ 新CD「Two Pianos」オンラインショップで発売!”. 務川慧悟オフィシャルサイト (2020年7月31日). 2020年7月31日閲覧。
  30. ^ ディスコグラフィ ショパン|ラフマニノフ|ブーレーズ”. 務川慧悟オフィシャルサイト. 2020年9月9日閲覧。
  31. ^ 務川慧悟「ラヴェル:ピアノ作品全集」が本日発売!”. 務川慧悟オフィシャルサイト (2022年11月30日). 2022年12月3日閲覧。
  32. ^ ニューリリース Two Pianos 2”. NOVA Record (2023年1月19日). 2023年1月20日閲覧。
  33. ^ これまでの放送 2700回放送記念! 3週連続SP・第2週”. 題名のない音楽会. テレビ朝日 (2021年2月27日). 2025年5月18日閲覧。
  34. ^ これまでの放送 世界一要求が多い?エリザベート王妃国際音楽コンクールを知る音楽会”. 題名のない音楽会 (2021年8月28日). 2025年5月18日閲覧。
  35. ^ これまでの放送 題名のない音楽会年鑑2021 前編”. 題名のない音楽会 (2021年3月5日). 2025年5月18日閲覧。
  36. ^ これまでの放送 豪華共演!“2台ピアノ”の音楽会”. 題名のない音楽会 (2023年3月25日). 2025年5月18日閲覧。
  37. ^ これまでの放送 絵画からイメージするフランス名曲の音楽会”. 題名のない音楽会 (2023年11月11日). 2025年5月18日閲覧。
  38. ^ これまでの放送 ファイナリストが選ぶ世界最高峰のピアノ“Shigeru Kawai”の工場を視察する休日”. 題名のない音楽会 (2023年11月18日). 2025年5月18日閲覧。
  39. ^ これまでの放送 60周年記念企画③反田恭平・小林愛実・務川慧悟豪華共演! 3台ピアノの音楽会”. 題名のない音楽会 (2024年6月15日). 2025年5月18日閲覧。
  40. ^ これまでの放送 月の光を名曲で感じる音楽会”. 題名のない音楽会 (2024年9月14日). 2025年5月18日閲覧。
  41. ^ これまでの放送 題名のない音楽会放送60周年組曲の音楽会” (2025年3月8日). 2025年5月18日閲覧。
  42. ^ これまでの放送 第33回出光音楽賞受賞者ガラコンサート”. 題名のない音楽会 (2025年3月22日). 2025年5月18日閲覧。
  43. ^ これまでの放送 3曲でクラシックがわかる音楽会~チェロ編”. 題名のない音楽会 (2025年5月17日). 2025年5月18日閲覧。
  44. ^ ベスクラ公開 務川慧悟 ピアノ・リサイタル”. クラシック倶楽部. NHK. 2021年3月27日閲覧。
  45. ^ 岡本誠司 バイオリン・リサイタル”. クラシック倶楽部. 2021年3月27日閲覧。
  46. ^ 務川慧悟ピアノ・リサイタル 兵庫県相生市公開収録”. ベストオブクラシック. NHK (2021年3月31日). 2025年5月18日閲覧。
  47. ^ 岡本誠司 バイオリン・リサイタル”. ベストオブクラシック (2022年4月13日). 2025年5月18日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「務川慧悟」の関連用語

務川慧悟のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



務川慧悟のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの務川慧悟 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS