加盟国の独立地域問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 20:56 UTC 版)
GUAMの加盟国の4ヵ国は、いずれも国内に事実上分離・独立した地域や帰属未定地域を持ち、いずれにもロシアが関係しており、このことが反露の理由の一つになっている。 アブハジア共和国:ジョージア国内の自治共和国で、アブハジア紛争が起きている。ロシアはアブハジア側を支援・支持しており、独立を承認している。 南オセチア共和国:ジョージア国内にあり、南オセチア紛争が起きている。ロシアは南オセチア側を支援・支持し、独立を承認している。この出来事が、ジョージアの独立国家共同体(CIS)脱退に繋がった。 沿ドニエストル共和国:モルドバ内にあり、トランスニストリア戦争が起きている。ロシアは、沿ドニエストル側を支援し、現在もロシア軍が平和維持の為に駐留している。ただし、ロシアは独立を承認していない。 アルツァフ共和国:アゼルバイジャン内にあり、ナゴルノ・カラバフ戦争が起きている。ロシア連邦政府は戦争時、アゼルバイジャンの警告を無視して、ナゴルノ・カラバフ側に支援を行った。ただし、ロシアは独立を承認していない。2020年ナゴルノ・カラバフ紛争の結果、大幅な「領土」のアゼルバイジャンへの返還を義務付けられた。 クリミア共和国、セヴァストポリ連邦市:ウクライナのクリミア自治共和国とセヴァストポリ特別市。2014年のクリミア危機によりロシアに占領され、現在も事実上ロシアが実効支配を行っている。 ドネツク人民共和国、ウクライナ東部ドネツィク州の一部。 ルガンスク人民共和国、ウクライナ東部ルハーンシク州の一部。
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