加熱および熱回収設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 01:04 UTC 版)
「常圧蒸留装置」の記事における「加熱および熱回収設備」の解説
上述のように主蒸留塔には加熱装置が設置されていないので、蒸留に必要な熱エネルギーは原油を加熱炉によって約350℃に加熱し原油中の低沸点成分を蒸発させてから主蒸留塔に導入することによって供給する。この原油加熱炉はエネルギー多消費産業である石油精製の工程中でも最大のエネルギーを消費する機器である。 灯油、軽油、重油などは蒸留塔から抜き出された時点では温度が高いので、熱交換器によって原油に熱を与え自らは冷却される。これらの製品を後続工程に送るためには冷却が必要なので、このような熱交換は一石二鳥といえる。実際の設備では数十基の熱交換器を複雑に組み合わせて徹底的に熱回収を行い、加熱炉の負荷を少しでも小さくしてエネルギー効率を上げるようにしている。
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