前奏曲嬰ハ短調作品45
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:39 UTC 版)
「前奏曲 (ショパン)」の記事における「前奏曲嬰ハ短調作品45」の解説
1841年8~9月に作曲。エリザベート・チェルニシェフ公爵夫人に献呈。完成直後にウィーンの出版社から、ベートーヴェン記念碑建設基金募集のために企画した「ベートーヴェン記念アルバム」に掲載する作品を依頼され、最初ショパンはポロネーズ第5番を提案したが、作品が長大すぎたことから結局この前奏曲が選ばれた。ソステヌート、2分の2拍子。冒頭から主題が提示され、転調が繰り返される。ほぼ全ての調に転調するが主題を変えることはない。末尾に半音階進行のカデンツァが置かれ、主題を繰り返した動機のコーダで締めくくられる。自由な形式に満ちている作品である。音楽学者のジャン=ジャック・エーゲルディンゲルは、この作品とベートーヴェンの《月光ソナタ》との類似性を指摘している。
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