刻銘対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 15:01 UTC 版)
「沖縄戦での戦没者全ての氏名を刻んでいる」と紹介されることがあるが、実際には以下のような基準に則って刻銘されている。 国籍・軍人・民間人を問わず、沖縄戦で亡くなられた一人ひとりの氏名を刻む。 沖縄県出身者については、1931(昭和6)年の満州事変から、1945(昭和20)年9月までに亡くなられた方(空襲や徴用船、疎開船、引揚げ船の遭難、退去命令や疎開によりマラリア又は栄養失調などにより亡くなられた方を含む)。 戦争が原因で終戦後概ね1年以内に亡くなられた方。 原爆被爆者は、期限を定めず刻銘する。 となっている。沖縄県出身者については沖縄戦での戦没者に限らず海外への出征、南洋群島や満州など移民先での戦災、対馬丸などでの船舶遭難や疎開先での戦災による犠牲も含んでおり、この数は決して少なくない。このため、「平和の礎」の刻銘者数をもって沖縄戦の戦没者数とすることは誤りである。なお、現在でも新たに判明した戦没者や遺族・関係者から申請のあった戦没者の追加刻銘受付は沖縄県によって続けられており、毎年6月に合わせて刻銘作業が行われる。
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