刻印ミス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 00:40 UTC 版)
カップへのチーム名、選手名の刻印においては次の例のようなミスが散見される。 1929年、ボストン・ブルーインズの選手兼コーチであった Cy Denneny の名前は、カップに2つの刻印があるが(一つはコーチとして、もう一つは選手として)、そのうちの一つは "Cy Dennenny" と誤って(n が一つ多い。)刻印がされている。 1952年、デトロイト・レッドウィングスのコーチであった Tommy Ivan の姓は、"Nivan" と(N が不要)、また Alex Delvecchio の姓も "Belvecchio" と(D をB と)それぞれ誤って刻印されている。 1964年、トロント・メープルリーフス (Toronto Maple Leafs) が、"Toronto Maple Leaes"(f をe )と誤り。 1966年、モントリオール・カナディアンズ (Montreal Canadiens) が、"Montreal Canadiene"(s をe )と誤り 1976年、モントリオール・カナディアンズの選手ボブ・ゲイニー ("Bob Gainey")が、"Bob Gainy"(eの欠落)と誤り。 1981年、ニューヨーク・アイランダーズ (New York Islanders) が、"New York Ilanders"(s の欠落)と誤り。 1984年、エドモントン・オイラーズのオーナー、ピーター・ポックリントン (Peter Pocklington) は、その父、ベイジル・ポックリントン (Basil Pocklington) とともにその名を刻印したが、実は父 Basil はチームとは全く無関係の人物であったため、その後、Xの連続文字によってその名を抹消されている。 1996年、コロラド・アバランチのフォワードであったアダム・デッドマーシュ (Adam Deadmarsh) の姓が、"Deadmarch"と誤り。(s をc としたミスであるが、dead march には、英語で「葬送行進曲」の意味がある。)このミスは、史上初めて後で刻印訂正された。 2002年、デトロイト・レッドウイングスのゴーリー Manny Legace の姓が、"Lagace"(e をa )と誤り、これも後で訂正された。 2010年、シカゴ・ブラックホークスのKris Versteegの姓が"Vertseeg"(sとtが入れ替わっていた)と謝り、後で訂正された。 なお、レプリカを製作することとなったときに、古い刻印ミスはあらかた訂正されたとされる。特に、Xの連続文字で消去された箇所はレプリカでは存在しないとされており、本物との判別材料となる。
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