刺胞動物における横分体形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/22 18:33 UTC 版)
「横分体形成」の記事における「刺胞動物における横分体形成」の解説
横分体形成はまず形態上の変化から始まる。特に、触手が再吸収される傾向がある。 頸状部形成: 体上部付近に横断方向のくびれが表れる。横分体形成を行うポリプは横分体(ストロビラ、strobila)と呼ばれる。これに対し、行わないポリプはスキフィストマ (scyphistoma) もしくは鉢ポリプ(スキフォポリプ、scyphopolyp)と呼ばれる。 分裂: 頸状部の数が増加し、体の全長にわたって広がる。この結果、体は円盤が連なったような形状へ変化する。裂け目が深くなり、元の体は等間隔で別々の新しい体へと分裂する。ポリプの口端はエフィラの口端となる。 変態: 以上の二つの過程には神経分泌(英語版)生成物が関わるが、これが消える。 頸状部形成と分裂は説明をわかりやすくするために区分されているだけであることに注意されたい。実際にはこれら二つの過程は同時進行するもので、まだ下端に向けて頸状部形成が広がりつつある段階でも上端では新生エフィラの分裂が起こりうる。通常、体の基盤に固着している部分は残存し、体を再形成する。
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