利点と実用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 09:45 UTC 版)
サイズモ系による振動測定以外の方法は、振動測定対象物(上記の説明における基礎)の振動と無縁な、空間的に位置が不動の点をつくり、このような不動点から振動測定対象物の相対振動を測定する方法である。このような種類の振動測定センサは非接触タイプと呼ばれる。不動点が利用できれば、振動測定は容易である。しかし、このような不動点による測定は、多くの実際の測定状況では難しい。そのため、サイズモ系の原理による測定が活用される。サイズモ系原理のセンサであれば、測定対象物自体に設置して用いることができる。非接触タイプ以外の測定対象物に設置する種類のセンサを接触タイプというが、ほとんどの接触タイプセンサは、サイズモ系を測定原理として加速度や変位を利用している。 サイズモ系原理に測定は、特に加速度計として利用されている。サイズモ系原理の加速度計で実用されているものの中では、圧電式加速度計がよく利用されている。圧電式加速度計では圧力が加わると起電力が発生する圧電素子を利用する。サイズモ系の質量に加わる慣性力から電気信号を発生させ、それから加速度を測定する。その他には、コイルの起電力を利用するものや、ひずみゲージを利用するものがある。
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