利他主義に関するミーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:19 UTC 版)
人間は、自分の遺伝子の安全だけを大事にするように進化してきたのではない。遺伝子は血縁者と共通部分を持っているので、人は血縁者を助けるように進化した。つまり、私達は利他主義と呼ばれる行動をとる。以下に、利他主義に関するもので、感情を引き起こすミームを紹介する。 子供を助ける 遺伝子の複製を増やすためには、自分の子供や親類の子供が生存するように助けることが必要である。そのため、一般的に脳は子供を助けようとする傾向を持つ。 同類の人 似た遺伝子を持った人達が、互いに助け合えば、その集団は生き残ることができる。また、似た遺伝子を持った人達が集団をつくって暮らすことで、よそ者の遺伝子が混ざらないようにすることができる。 人種差別 自分たちとは異なる遺伝子を持つ人達を排除しようとする傾向で、よそ者の遺伝子が混ざらないようにする。アメリカでは19世紀まで、多くの人に人種差別が受け入れられてきた。 エリート主義 自分達は優れている、特権があるといったエリート意識を持った人達は、遺伝子を次世代に伝えやすい。例えば食べ物が不足した時、自分たちが優先的に食べ物を得られれば、生き残ることができるからである。 これら利他主義に関する四つのミームは、私たちに強い感情を引き起こし、注意を引く。マインド・ウイルスが心に侵入する時に、これらのミームは利用されやすい。例えば、人種差別のミームは広まりやすいのである。
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