別段風説書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 08:36 UTC 版)
風説書は、カピタンが口述したものを通詞がまとめたもので、長崎で作成された。これに対して、バタヴィアの植民地政庁で作成されたのが、別段風説書であり、1840年から提供が開始された。これは、植民地政庁がアヘン戦争とその影響を幕府に知らせた方が良いと判断したためである。こちらの方はオランダ語で作成され、それを基に日本語に翻訳された。1846年からは、アヘン戦争関係に限らず、世界的な情報が提供されるようになった。その情報源は、中国の英国植民地などで発行される英字新聞であった。別段風説書の中で最も有名なものが1852年に提供されたペリー来航に関するものである。本来風説書は秘密文書とされていたが、このペリー来航予告は外部にもれており、幕府関係者以外にも知れ渡っていた。
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