初期宇宙の物質形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:13 UTC 版)
「バリオン数生成」の記事における「初期宇宙の物質形成」の解説
宇宙の普通の物質の大部分は中性子と陽子からなる原子核にある。これらの中性子と陽子はクォークと呼ばれるより小さい粒子で構成される。すべての種類の物質粒子に対して、同じ質量と反対の電荷を持つ対応する反粒子がある。宇宙の最初の少しの間、宇宙はほぼ等量の物質と反物質で構成され、したがってほぼ等量のクォークと反クォークを含んでいたと仮定されている。宇宙が膨張しおよそ2×1012 Kの臨界点まで冷却されると[要出典]、クォークは結合し、通常の物質と反物質となった。反物質は物質と対消滅し、50億分の1の小さな初期非対称性となり、われわれの周りに物質が残る[要出典]。自由で分離した個々のクォークと反クォークは実験では観測されていない。クォークと反クォークは常に3つの組み合わせ(バリオン)で見られる、もしくはクォーク-反クォークのペア(中間子)で束縛されている。
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