分類とゲノム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 01:20 UTC 版)
「重症熱性血小板減少症候群ウイルス」の記事における「分類とゲノム」の解説
SFTSウイルスは3分節に分かれるマイナス鎖の1本鎖RNAを有するRNAウイルスであり、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスやリフトバレー熱ウイルスなどと同じブニヤウイルス目に属する。 SFTSウイルスのゲノムは解読されている。L (Large)、M (Medium)、S (Small) の3つのセグメントと、RNA依存性RNAポリメラーゼ (RdRp)、前駆体糖タンパク質 (M)、糖タンパク質N (Gn)、糖タンパク質C (Gc)、核タンパク質 (NP)、非構造タンパク質 (NSs) の6つのタンパク質が発見されている。 Lセグメントには、2084個のアミノ酸残基からなるRdRpがエンコードされている。 Mセグメントには、糖タンパク質であるGnとGcの前駆体となる、1073個のアミノ酸配列をエンコードしている1つのオープンリーディングフレームが含まれる。SFTSVはGn/Gcの働きによってpH依存性に細胞へ侵入することが知られている。また、この時C型レクチンの一種であるDC-SIGNが細胞膜上のウイルスレセプターとして働く。 Sセグメントには、GnとNSsの2つのタンパク質をエンコードする1744個のヌクレオチドを有する。これら2つのタンパク質をコードする遺伝子領域は62塩基対の遺伝子間領域によって2つに分離されている。
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