分配の正義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 17:07 UTC 版)
ローマーはまた分配の正義の研究で有名である。近年,彼は機会均等というトピックに力を注いでいる。『機会の平等』という著作の中でローマーは、社会は,個人の経済的(福祉的)見通しが,その人がどの人種、ジェンダー,経済的階級に生まれたかどうかとは無関係となるよう措置する必要があると論じている。かわりに、人の生活水準は、彼が生きている間の努力にのみ依存するようにすべきである。最近の著作『民主主義、教育、平等』でローマーは、政治的機構としての民主主義は、長期においてさえ、個人の経済的見通しが両親の生活水準や教育水準に依存しないことを保証できないし、それ故我々は機会の平等という公正の概念を実現するためには民主主義にだけ頼ることはできないと主張する。
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