出家の動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 17:33 UTC 版)
友人の急死説 『西行物語絵巻』(作者不明、二巻現存。徳川美術館収蔵)では、親しい友の死を理由に北面を辞したと記されている。 失恋説 『源平盛衰記』に、高貴な上臈女房と逢瀬を持ったが「あこぎ」の歌を詠みかけられて失恋したとある。 近世初期成立の『西行の物かたり』(高山市歓喜寺蔵)には、御簾の間から垣間見えた女院の姿に恋をして苦悩から死にそうになり、女院が情けをかけて一度だけ逢ったが、「あこぎ」と言われて出家したとある。 瀬戸内寂聴は自著『白道』の中で待賢門院への失恋説をとっているが、美福門院説もあるとしている。 五味文彦『院政期社会の研究』(1984年)では恋の相手を上西門院に擬している。
※この「出家の動機」の解説は、「西行」の解説の一部です。
「出家の動機」を含む「西行」の記事については、「西行」の概要を参照ください。
- 出家の動機のページへのリンク