冬木忍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 06:09 UTC 版)
暴走族「玉華連」の元トップ。現在は苧環町の養護施設で働いている。傷跡のある顔ながら、施設の子供達から慕われている。両親から虐待されて育ち、11歳の頃に渡辺満と出会い彼を慕って、同じ高みである関東トップの暴走族を目指そうとする。そのため取り付かれたように暴れまわり、「神叉」すら圧倒していた。鉄達がキリ達の妊娠を機に「神叉」を解散し、自然と関東一の暴走族の座を手にした。だがそこに憧れであった渡辺の姿はなく、幼少より培われてきた彼の両親に対する殺意が剥き出しになる。殺害実行の直前、偶然遭遇した鉄に半ば強引に引っ張られる形で周平の出産に立会わされる。それにより自身の心の闇から解放され、殺意を放棄する。しかし、日を重ねることに再び両親への殺意が大きくなっていき、ついに両親の殺害を慣行してしまう。その後は罪の意識から悔やみ続け、渡辺の実子である非常に自分と似た境遇であるれんを自分自身と重ねて育てていた。れんには煙たがられているが、れんに友人(周平)が出来たことを自分のことのように喜んだり、本当の家族のように愛情を注いでいる。また、成長した周平を見て思わず感激していた。れんが自身と同じように、道を踏み外させないために自ら青木の殺害を決意している。
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