再び人間のもとへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/08 16:16 UTC 版)
「ケイコ (シャチ)」の記事における「再び人間のもとへ」の解説
外洋に出て野生のシャチの群れに合流した後も、ケイコの背びれの部分にはテレメトリー送信機が取り付けられており、その移動経路は絶えず観測されていたが、2002年9月、ノルウェー西部のハルサのフィヨルドで家族の乗ったボートについてきたところを発見された。ケイコは、群れから離れて1頭でおり、送信機の信号を追っていた米国人道協会のナオミ・ローズは、「フェロー諸島を通過するころに群れから離れたのではないか」と述べた。 その後、ケイコはフィヨルドに住み着いて、押し寄せた見物客に対して芸を見せるなどしていた。一方で、野生復帰を目指す動物保護団体は、ノルウェー政府に働きかけてケイコへの接近禁止命令や、餌づけの禁止をとりつけ、また、フィヨルドから8キロメートル離れたタクネス湾へとケイコを移した。タクネス湾では浮囲いを設置しておらず、常に外洋へと出られる環境を整えていたものの、ケイコは湾に住み着き、2003年12月12日、急性肺炎により死亡した。
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