内部統制システムの関するガイダンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/04 01:01 UTC 版)
「トレッドウェイ委員会支援組織委員会」の記事における「内部統制システムの関するガイダンス」の解説
企業は内部統制の質の向上のために多額の投資を行ってきたが、COSOは、多くの組織が『内部統制-統合的枠組み』のモニタリング要素の重要性と評価プロセスの合理化に果たす役割を十分に理解していないことを指摘している。2009年1月、COSOは、内部統制モニタリング要素を明確にするために、『内部統制システムモニタリングガイダンス(英語: Guidance on monitoring internal control systems)』を発表した。 時間の経過とともに、効果的なモニタリングを行うことで、問題が事後対応ではなく事前に特定され、対処されるため、組織の効率化と内部統制に関する公開情報に関連するコストの削減につながる可能性がある。 このCOSOモニタリングガイドは、2006年のCOSOガイドで最初に確立された2つの基本原則に基づいている。 継続的および/または個別の評価により、経営陣は、内部統制の他の要素が長期にわたって機能し続けるかどうかを判断できる。 内部統制の不備を特定し、是正措置を講じる責任者、経営陣および取締役会に適時に伝達する。 また、モニタリングガイドでは、これらの原則は、3つの一般的な要素に基づいたモニタリングによって達成されるのが最善であることを示唆している: (a)適切なトップの姿勢を含むモニタリングの基礎の確立す、(b)適切な能力・客観性・権限を持つ人々にモニタリングの役割を割り当てる効果的な組織構造、 (c)継続的なモニタリングと個別の評価を実施できる既知の効果的な内部統制の出発点または「ベースライン」、を含む、モニタリングの基礎を確立する。 組織の目的の「重大なリスク」に対処する「キーコントロール」の操作に関する「説得力のある情報」に焦点を当てたモニタリング手順を設計・実行。 特定された欠陥の重大性を評価し、モニタリング結果を適切なスタッフと取締役会に報告して、タイムリーなアクションと必要に応じてフォローアップするなど、結果を評価・報告。
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